突き板ができるまで

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竹が資材や製品になるまでの工程

竹が資材や製品になるまでの工程

あの筒状の細い竹からどうやったらこんな風になるんですか?と、よくお問い合わせがあります。
竹には節があり、節と節の間には空洞も存在します。その特性から最も厚みがある箇所でも木材のように数10cmを超えるようなことはありません。
そういう竹の性質から、板状のものや薄いシート状の突板がどのようにして製造されているのか?と一般の方の知的好奇心を刺激するようです。
そのため、納入先の企業様から「お客様から商品よりも陳列棚の素材のことをよく聞かれる」とご報告をいただくこともしばしば。
このように竹材は人を惹きつける魅力と話題性を備えています。
そこで、ここでは竹が伐採されてから資材や製品になるまでの工程をご紹介いたします。

1.伐採

3~5年生の孟宗竹を使用します。

2.粗カット

伐採した竹の太さに応じて分割します。
また必要な長さにカットします。

3.小片切り出し

節を落とし四面プレナーにて一定サイズの平板に切り出します。

4.乾溜(炭化)

一定の温度・圧力・時間で竹片を炭化します。
炭化することで虫害(キクイ虫)を防ぐことができ、また副産物として竹の色を温度調整により変えることができます。
この工程はすべてコンピューターで管理しています。

突き板

1.小片仕上げ加工

プレナーを使用して竹片の厚さを精度の高い板材にします。
この時の表面精度が突き板の品質に大きく影響を与えるため、大変重要な工程になります。実際に人の手でひとつひとつ選別します。

2.小ブロック接着

突き板用材は含水率が非常に高いため、通常の接着剤ではなく、湿気硬化型接着剤を使用します。

3.大ブロック接着

小ブロックを巾方向・高さ方向ともに積み上げ突き板規定サイズが取れる大きさにします。
この作業でカラーなどに違和感のないようにします。

突き板(縦積層・横積層)

1.小ブロック接着

竹は大変硬い素材のため通常の木材と同じようにはスライスできません。
刃物に長年研究したノウハウが活かされております。
※節があまり見えないほうの面が縦スライスです。

2.乾燥

スライスした状態では、含水率が90%ぐらいあります。この状態ではカビが発生するので高周波乾燥機で含水率10%以下まで乾燥します。

3.突き板が完成

突き板が完成です。
縦積層は間隔が狭く、よりモダンな表情になり洋風に合いやすい特徴を持ちます。
横積層は間隔が広く、ヒラ積層と呼ばれることもあります。節の表情が出やすく和風に合いやすい特徴を持ちます。
突き板の詳細は「竹単板と竹合板」よりご覧ください。

竹単板と竹合板

挽き板

1.乾燥

突き板は含水率をいかに高く守るかが重要ですが、床材・挽き板は逆に含水率を下げることが重要になります。

2.小片仕上げ加工

プレナーを使用して竹片の厚さを精度の高い板材にします。
この時の表面精度が製品の品質に大変重要になります。

挽き板(縦積層・横積層)

1.小ブロック接着

前工程で加工された竹片をよく選別し、カラーに違和感がないようにして接着します。

2.挽き板が完成

養生室にて自然乾燥で含水率10%以下まで乾燥します。

床材の詳細は「竹床材(フローリング)」よりご覧ください。
建具などの詳細は「竹建具と竹製品」よりご覧ください。

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竹製集成材で新商品開発をお考えの方や、竹製建築資材で競合他社との差別化を図りたいとお考えの方は、
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